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2019年10月

2019年10月25日 (金)

中学生訪問

 今日は中学3年生のお兄さん、お姉さんたちが家庭科の授業の中で訪問してくれました。紙芝居や魚釣りなど、手づくりをして何日も丁寧に準備をしてきてくれたことが伝わってきました。グループに分かれて、それぞれがよく関わられるように、考えられていました。園児たちもお兄さん、お姉さんたちととても仲よく喜んで遊んでいました。卒園生たちも何人かいて、その成長ぶりには目を見張るものがありました。子どもたちの成長を見るのはとてもとても嬉しいことです。

 一つ気になったことがありました。それは事前に家庭科の先生と打ち合わせをしていた時のことです。自由な時間があると何をしていいかわからず、不安になる子がいるということでした。園児たちは毎日、許された守られた空間と時間の中で自分の好きなことを自分で選び、気のすむまで遊びこむ。そこには何の縛りもありません。失敗もします。何回もやり直しをします。友達とのトラブルも日常茶飯事です。その中で迷惑をかけてはいけないことや、破ってはならないルールがあることを学んでいきます。そこから、生きていく意欲、好奇心、想像力などが育ち、主体的に生きていけるようになると考えます。せっかく育った芽が枯れてしまわないか心配になります。自由な発想や行動が互いに受け入れられる環境を自分自身が作っていくこと。少数、多数に関わらずそれぞれの思いが受け止められていく社会になってほしいと願います。

2019年10月18日 (金)

忘れ物

 よく、忘れ物検査などをして忘れ物をしない意識を高めたり、時間割をなんども確認する習慣を付けたり。保護者が低学年のうちはしっかり見てあげたり。でも、今の忙しい社会においては、保護者の方々も子どもたちの準備に対してままならないところがあるようです。忘れ物をしないことは大事なことですが、幼児期、小学校の低学年のうちの忘れ物は取り返しがつくものです。取り返しがつくうちに何度か、忘れ物やほかの失敗をすること。そしてその失敗をどう乗り越えるか?というを経験して育ってほしいと思います。忘れ物をしたとき、失敗したときの思いは皆さんも経験があると思います。それぞれに感じ方は違いますが、自分が我慢しなければならないことや、周りに迷惑をかけたことへの申し訳なさ、どうやったら取り戻せるか?考えること。失敗には非認知能力をフルに使わなければならない面が多々あります。あえて、忘れ物をする必要はありませんが、子どもたちが自分で準備して、いくつかの不足があった時に全てを周りが整えるのではなく、失敗する経験をすることが大切です。そこから学ぶこと、成長することがたくさんあります。失敗する恥ずかしさを乗り越えながら、人は大きくなります。マニュアルでしか考え、行動できない大人に育てるのではなく、子どもたちには予想外のことが起こった時に目の前にある状況から、打開策をみつけ、進んでいけるよう、クリエイティブに育ってほしいと切に願います。

2019年10月 3日 (木)

先生、あのね

 「せんせい、あのね、この靴下おかあさんに買ってもらったの。」
 「せんせい、あのね、今日ばあばとプール行くの。お兄ちゃんとおねえちゃんも。」
 「せんせい、あのね、これ虫なの。でね、魚になっちゃうんだよ。そしてね」
 満3歳の子との会話です。向き合ってゆっくりじっくりきいていると、延々続きます。お話はとりとめもなく、本当の出来事とそうでないものとが混ぜ混ぜになっていますが、楽しそうにたくさん話してくれました。
 聞きながら、この時期の子たちはこうして自分の話を聞いてもらいながら、自分の存在を確かめているんだなあと感じました。この子にとってこの記憶はきっとひとかけらも残らず消えてしまいます。でも、受け止めてもらったことは魂、情緒が受け止めます。乳幼児期の大切なところはここだと思います。何気ないまいにちですが、その中で普通の事。朝起きてごはんがあって、洗濯されたものを着て、遊び、1日を過ごす。周りに自分をまもり、育んでくれる方々がいてくれる。その日々の中で健全に心身は成長していきます。その積み重ねを通してお子さんたちは自分が保護者の方々に愛され、存在していていい、大切な者だと自己肯定していきます。今の、今しかない乳幼児期をできるだけゆっくり向き合う時間をとり、楽しんでください。私たちも微力ですがお手伝いさせていただきます。

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